品質格付けとは
品質格付方針
私たち「品質格付センター株式会社」は、中小企業がさらなる発展を遂げるための活動に寄与できることを祈念し、品質格付けサービスとそのビジネス支援サービスを提供します。
私たちは、今こそ、企業が顧客満足と継続的改善を目的とした製品・サービスの流出不良ゼロをめざしたプロセスの確立とその運用体制を強化する積極的な取り組みが経営の最重要課題のひとつと考えます。
私たちは、そのために特定の製品・サービスにかかわる品質に対する分析と評価を行い、品質リスクの発生確率を符号化(AAA、BB、C)するプロセスを確立しました。いわば、企業の品質リスクの「見える化」の実現です。
私たちは、また、企業の「購買」に関係する供給者評価にもこの「見える化」を採用することで、購買の品質リスクを回避するプロセスがより確かになりました。
私たちは、品質格付けの付与がなされると、これを最大限に活用できるように、企業紹介、社長の紹介メッセージ、製品・サービスの紹介、設備機器、工程管理などの企業情報を動画で国内・海外に向けて発表します。
私たちは、さらに、今、企業が求める目的にあった業務提携、M&A、海外進出などに即対応できるような「ビジネス支援サービス」を提供しています。
品質格付の定義
「品質格付け」とは、企業(組織)の特定した製品・サービスにかかわる品質を評価、分析し、その結果を「品質リスク」の発生確率を符号化することです。 この品質格付けの結果は、A、B、Cの各評価にトリプル、ダブルそれにシングルの組み合わせによる9段階で符号化します。
品質格付けのできない組織体
- 官公署
- 国公立の教育機関・病院
基準
品質格付の符号化のための基準
品質格付けの符号化のための基準 | 格付符号 | 監査結果 |
---|---|---|
製品要求事項・顧客要求事項・法的要求事項を満足する製品・サービスを提供する固有の品質システムの継続的改善が認められる。製品・サービスの競争優位性があり、安定した事業環境や工程管理が確実に管理され、維持している。製品・サービスに対する品質の信用力が最も高く、流出不良の発生を含んだ品質リスクは確実に管理されて最小限と判断される格付け。 | AAA | 950~1000/1000 |
製品要求事項・顧客要求事項・法的要求事項を満足する製品・サービスを提供する品質システムが運用されている。製品・サービスの競争優位性があり、事業環境や工程管理が良好な状態で維持している。製品・サービスに対する品質の信用力が高く、流出不良の発生を含んだ品質リスクが極めて低いと判断される格付け。 | AA | 890~949/1000 |
製品要求事項・顧客要求事項・法的要求事項に対して、品質システムで管理されている。製品・サービスの競争力はあり、安定した予測可能な事業環境や工程管理で、ある程度の基盤を維持している。製品・サービスに対する品質の信用力があり、流出不良の発生を含んだ品質リスクが低いと判断される格付け。 | A | 800~889/1000 |
要求事項に対する認識、事業環境の基盤はやや一定していない。製品・サービスに対する品質の信用力は中程度であり、流出不良の発生を含んだ品質リスクが中程度と判断される格付け。 | BBB | 700~799/1000 |
要求事項に対する認識、事業基盤がやや不安定。製品・サービスに対する品質の信用力は中程度以下であり、流失不良の発生を含んだ相当の品質リスクがあると判断される格付け。 | BB | 600~699/1000 |
要求事項に対する認識は低く、事業基盤が不安定。製品・サービスに対する品質の信用力は低く、流出不良の発生を含んだ品質リスクが高いと判断される格付け。 | B | 500~599/1000 |
要求事項に対する認識は大変低く、事業基盤は劣っている。製品・サービスに対する品質の信用力は極めて低く、流出不良の発生を含んだ品質リスクは大変高いと判断される格付け。 | CCC | 400-499/1000 |
要求事項に対する認識は無く、事業環境は極めて劣っている。製品・サービスに対する品質の信用力は評価できない状況で、流出不良の発生を含んだ品質リスクは極めて高いと判断される格付け。 | CC | 300-399/1000 |
要求事項に対する認識はまったく無く、事業環境は著しく劣っている。製品・サービスに対する品質の信用力と流出不良の発生を含んだ品質リスクは評価できない状況にあると判断される格付け。 | C | 299-000/1000 |
上記の格付符号は、当センターが公表している定義や基準に対応しています。但し、企業の製品・サービスは同一企業の異なるサイトもしくはすべてのサイトで品質格付を付与するため、品質格付けの結果は絶対的な評価結果ではありません。
当センターが監査を委託する第三者認証機関に対しては、監査員による極端な差異結果が発生しないように最大限の配慮を施した監査システムを導入しています。
品質格付けの評価は、A、B、Cの符号を用い分類をしています。この符号がAからCに向かうと流出不良・不適合などを含めた発生リスクが高くなります。
JIS・JASなどの製品・サービスの仕様に加え、品質・環境・労働安全衛生・情報セキュリティなどのマネジメントシステムの運用状況や評価を参考にする場合があります。
この品質格付けは、わが国の金融商品取引法に基づく与信枠を管理するための信用格付ではありません。
流れ
品質格付けのプロセス
- 1) 「申請」
-
品質格付に登録を希望される企業様はお問い合わせページより登録希望の旨を記入しご連絡ください。
業種、形態、規模、並びに提供する製品・サービスを問わず、組織であれば申請できます。
※ただし、当センターが次のような理由で、不適切と判断した場合は申請ができません。
- 製品・サービスが法令順守に抵触する可能性があると判断した場合
- 製品・サービスが不適切(例えば、薬物・アダルト)と判断した場合
詳しくは、品質格付けサービス利用規約をご覧ください。
- 2) 「必要書類」の提出
-
- 会社概要
- 許認可証コピー(取得している場合のみ)
- 製品・サービスの仕様書や案内書
- 会社商業登記簿謄本(3ヶ月以内)
- 許認可証(コピー可)
- その他当センターが必要と判断した書類
- 3) 「書類監査」の実施
- 申請時に提出された必要書類に基づき書類監査を開始します。ここでは提出された書類で要求事項に対する適合性を評価します。
- 4) 「現地監査」の実施
- 品質格付けの現地監査は、当センターが委託する認証機関が担当します。過去10年間、企業で発生した重大な不適合、苦情、クレームそれに事故含む流出不良に対して取った是正処置の結果を分析、評価します。この監査では、企業の製品・サービスの品質格付けの符号を決定するために書類審査を含め1,000項目に対する適合性を評価します。
- 5) 「品質格付委員会」の実施による符号の決定
- 認証機関が実施した書類監査と現地監査の結果を評価・分析し、品質格付けの符号を決定します。
- 6) 品質格付けの付与と「品質格付認定証」の授与
- 「品質格付け認定証」の有効期限は、この認定証を発行した日から2年です。この品質格付けを更新する場合は、再格付け申請を行い、再格付け監査を受けると更新できます。
- 7) 「公表」
- 付与された品質格付けは、付帯する企業情報と共に国内外に向けて当ウェブサイトで公表します。詳細は、製品・サービスの紹介をご覧ください。。
- 8) 「サーベイランス」(1年目)、「再格付け」(2年目)
- 品質格付けは、サーベイランスと再格付けを実施することで、企業が特定した製品・サービスの品質に対する信頼を維持することになります。